ServiceNow コラム

多くの企業がDXへの取り組みを進めた結果、外部ベンダーに頼らずアプリケーションを開発する「内製化」が加速しています。ServiceNowは、社内の広範囲にわたるワークフローをカバーするサービスですが、ローコード/ノーコード開発環境も提供されています。ServiceNowで内製化をどこまでできるのか、導入企業はどのような方向性で内製化を進めているのかをわかりやすく解説します。

ユーザー企業の半数以上が、「ローコード/ノーコード開発で内製化したい!」の理由

最近になり、お客様からのご相談で増えているのが「内製化」の取り組みです。2021年に入ってからコロナ禍の影響により、お客様がデジタル化やIT化による業務改善を今まで以上に取り組んでいます。その結果、外注ベンダーに開発を依頼すると、スピードが追い付かない、コストがかさむ、という問題も発生しています。
さらに最近では、非IT部門のユーザーが自ら開発する「市民開発」も増えてきています。これはある意味自然な流れと言えます。どのように課題を解決すれば、もっと良い仕事ができるのかは、業務に携わる人が一番良く知っているからです。
ローコード/ノーコードによる「内製化」の潮流は統計にも表れています。ある調査では、ユーザー企業の半数以上が内製化したいと考えていることがわかりました。内製化したい理由は、第1位が「開発コストの削減」、第2位が「開発期間の短縮」となっており、コストとスピードを特に重視している傾向があります。
しかし、内製化で最も効果を発揮するのは「ビジネス環境変化への柔軟な対応」です。システム開発の視点だけではなく、「ビジネスや事業をより早く展開するための重要な手段」として内製化を検討されるとよいかと思います。

ServiceNowと他のローコード/ノーコード製品との違い

ServiceNowは、社内の幅広いワークフローに対応するSaaS機能とローコード/ノーコードで開発ができる環境が同じ「Now Platform」の基盤にあるというのが特徴です。そのため内製化のツールとしてServiceNowを検討されるお客様も増えてきています。ServiceNowは内製化の手段として自信を持っておすすめできる製品です。全てはお伝えしきれませんが、大事なポイントを5つご紹介させてください。

特徴1:ローコード/ノーコードの開発環境が充実しており、アジャイルに高速開発可能!

一口にローコード/ノーコード製品と言っても、操作や設定が難しく難易度が高いものもあります。ServiceNowには実績をもとにしたベストプラクティスのテンプレートが豊富に用意されているため、ゼロから開発する必要がなく、自社に合わせてカスタマイズが可能です。
アプリケーションを迅速に開発できることから、短期間の開発を積み重ねていくアジャイル開発とも親和性が高く、ビジネスの大きな変化に柔軟に対応できるというメリットがあります。

特徴2:プログラムの知識がない非ITユーザーでも、ローコード/ノーコードなら開発可能!

ServiceNowはもともと優れたUIを持っており、制御についてもGUIによる設定変更がベースとなるため、作りこみが少ないのが特徴です。そのためプログラムの知識がない人でも簡単にアプリケーションを作ることができます。自由度と開発の簡便性は反比例してしまう製品が多いのですが、ServiceNowは簡単に開発することも、柔軟に作りこむこともできます。

特徴3:ローコード/ノーコードの開発環境は優れたUIを備えているため、利用ユーザーの満足度が高い!

直感的に操作できる優れたUIを備えているため、利用ユーザーが操作に戸惑うことなくスムーズに運用できます。導入した企業にヒアリングすると「利用ユーザーの満足度が高い」という声をよく聞きます。

特徴4:ServiceNowのローコード/ノーコード開発なら、様々なシステムと容易に連携可能!

ServiceNowはAPIが充実しているほか、社内外の様々なシステムとの接続も簡単です。分断されていたシステムがServiceNowでシームレスにつながり、大幅な効率化や顧客サービスの向上が期待できます。

特徴5:ServiceNowのローコード/ノーコード開発ならグローバル対応が可能!

グローバル企業の導入実績が多いのもServiceNowの特徴です。グローバル企業は地域によって言語が異なるために、統合的なシステムが導入しにくいといった課題を抱えています。ServiceNowなら、複数の言語がサポートされており、海外に展開する場合も安心です。

では、ポイント別の比較を具体的にご紹介しましょう。

ServiceNowのローコード/ノーコード開発を活用した内製化ケース

それでは実際にServiceNowを活用して内製化を推進している企業の一例をご紹介します。

全体最適化のプラットフォームに採用

部門を横断したシステム統合で、全体最適化を実現した例です。当初この企業では、各部門で業務改革を進めてきましたが、社内全体での改革の視点がなかったため、部門を横断する業務が手付かずのままでした。
例えば新規の仕入れ先を登録する場合、まず法務部門に仕入先との契約書を申請します。承認されたら次に取引の稟議を申請します。稟議が承認されれば購買部門へ購買を申請できます。この一連のプロセスの中で、従業員はそれぞれの部門に個別に申請する必要があり、煩雑な作業になっていました。
そこで従業員の申請を起点として、部門を横断してプロセスを一気通貫で自動化するデジタルワークフローを用途別に開発しました。さらに繰り返し入力する基本情報は各業務システムから連携して自動入力することで、煩雑な作業が解消されています。
ServiceNowの導入効果を最大化するために重要となるポイントが「部門横断」です。各部門にまたがるプロセスを一気通貫で実行することで、生産性を大幅に向上させることが可能となります。
このようなに全社横断で効果を発揮するようなServiceNow環境についても、ローコード/ノーコードを用いて内製化を推進する事が可能ですので、ServiceNowは内製化にとても適しています。

内製化に向けて活用したい伴走支援

今まで外部のベンダーに依頼してきたシステム開発をいきなり切り替えるのは、不安も大きく、最初はつまずくことも多いでしょう。将来的な内製化を視野に入れて外部ベンダーに伴走支援をしてもらうことも、ひとつの選択肢だと考えます。
TDCソフトは日本国内でいち早くServiceNowの導入支援サービスを開始しました。豊富な経験を持つコンサルタント、エンジニアが多数在籍し、大規模な開発や希少なスキル要求にも対応しています。導入支援サービスはもちろん、社内に定着させるための伴走支援の実績も豊富なので、ローコード/ノーコードによる内製化に不安を持っている方や、活用してみたいけれども進め方のイメージがわかないという方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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