ITIL

ITサービスマネジメント（ITSM）における「最も優れた事例（ベストプラクティス）」や「ノウハウ」をまとめた書籍群です。1989年に初めて英国政府によって発行され、定期的にアップデートされています。2023年現在は「ITIL®4」が最新版です。2011年に更新されたITIL® V3では、ITサービス管理のシステムライフサイクルを「サービス・ストラテジ（戦略）」、「サービス・デザイン（設計）」、「サービス・トランジション（移行）」、「サービス・オペレーション（運用）」、「継続的なサービス改善」の5階層に定義し、体系的なフレームワーク（ガイドブック）として情報をライブラリに集約しています。IT運用管理においては主に問題解決のためのガイドラインとして、世界中のシステム運用の現場で活用されています。また認証資格も設けられており、ITIL®4試験においては基礎レベルの「ファンデーション」、中級レベルの「ITIL マネージング・プロフェッショナル」、「ITIL ストラテジック・リーダー」、最上位の「ITILマスター」があります。有資格者は世界標準レベルの運用管理やサービスマネジメントの知識・能力を示せます。

また、ITIL®を活用するためにはITの役割や従業員、部門の責務を定義して適切に運用する必要があります。そのために「ServiceNow®」のようなITツールを導入し、個々のワークフローの連携や管理はもちろん、すべての業務をワークフローツールで管理するケースもあります。

※ITIL® は英国及びその他の国における英国政府（Office of Government Commerce）の登録商標です。