ITサービスマネジメント（ITSM）

エンドユーザーのニーズに適したサービスを提供し続けるために、ITサービスの設計、実装（提供）、管理、改善するプロセスのことです。ITサービスには、自社のパソコンや、自社ソフトウェア資産、契約しているクラウドサービスなどがあります。基本的に情報システム部門が中心となり、自社組織やビジネス・パートナーといった個々のエンドユーザーが使用するITシステムの導入、運用、管理の最適化と維持を目指すのが一般的です。さらに社内だけでなく、顧客がエンドユーザーになるケースもあります。ITサービスマネジメントを適切に実施できれば、「IT運用のコスト削減」のほか、自社のサービスや業務のマイナスな影響につながる「インシデントの削減」などのメリットが期待できます。また、ITサービスマネジメントの成功事例のプロセス、手順を体系化した書籍群が「ITIL®」であり、世界中のシステム運用の現場で活用されています。関連資格には「ITIL®4試験」や「ITサービスマネージャ試験」があります。